ここからは「支出に関する控除」です。
- 医療費控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除(iDeCo)
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 寄付金控除(ふるさと納税)
について解説していきます。(災害や盗難、横領により住宅や家財などの損害を受けた時の「雑損控除」については割愛します)
の目次から見たい項目にスキップできます。
医療費控除の入力
医療費控除とは「医療費を払ったら所得税を減らすぜ!」という制度です。
医療費には
- 診療・治療費(出産費用や歯科治療費も含む)
- 医薬品購入費
- 介護保険サービス費
- その他の医療費(通院費など)
が含まれます。
セルフメディケーション税制を利用する場合もこちらから入力していきます。
- 医療費控除:1年間の医療費(家族と合算可)>10万円
- セルフメディケーション税制:1年間のスイッチOTC医薬品代>1万2千円
これらに該当する場合は医療費控除を利用することで税金が戻ってきます。
こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。 私たちが給与を受け取ると所得税がかかります。 所得税は安くはありませんが、所得控除を使えば所得税を減らすことができます。 […]
今回は利用しないとしても、来年に向けて医療費の領収書は保管しておくクセをつけましょう。(私は1年分の家族の医療費領収書をクリアファイルに入れるようにしています)
こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。 前回は節税のための医療費控除・セルフメディケーション税制について解説しました。 [sitecard subtitle=あわせて読みたい […]
医療費控除を入力する方は+マークをタップして入力を進めてください。
- 「医療費控除の入力」を確認する
-
適用する控除を選択します。
先ほどのフローチャート通りに選択すればよいですが、「控除額を試算する」をタップして確認してみてもいいです。今回は「医療費控除」を適用して解説していきます。入力方法を3パターンから選択します。
いずれかを選択して「次へ」をタップ。①は領収書を1枚ずつ手打ちで入力していきます。②は別に作った明細を提出する必要があります。③は医療費通知を受け取っていたら選択できます。どれを利用しても金額は変わりません。私はいつも①を使っているので、①にした場合で解説をします。「医療費を入力する」の⊕マークをタップ。画像のように領収書の内容を転記していきます。一つずつ入力しないといけないのでちょっと大変ですが、税金を取り戻すために頑張りましょう。入力が終わったら「次へ」をタップ。確認出来たら「次へ」をタップ。「医療費控除に係る証明書」があればこちらで入力します。「寝たきりの人のおむつ代」、「温泉利用型保険増進施設の利用料金」、「指定運動療法施設の利用料金」、「ストマ用装具の購入費用」、「B型肝炎患者の介護にあたる同居の親族が受ける同ワクチンの接種費用」、「白内障等の治療に必要な眼鏡の購入費用」、「市町村又は認定民間事業者による在宅療養の介護費用」が該当します。なければ「次へ」をタップ。控除額は「医療費-10万円」になっているはずです。
確認したら「閉じる」をタップ。メイン画面に戻りました。これで医療費控除の入力は終了です。忘れないうちにデータを保存しておきましょう。
社会保険料控除の入力
この項目には「給与所得」で入力した源泉徴収票の社会保険料がすでに表示されているはずです。
源泉徴収票に記載のない社会保険料には次のようなものがあります。
- 健康保険(任意継続含む)/国民健康保険
- 厚生年金/厚生年金基金
- 国民年金/国民年金基金
- 介護保険/後期高齢者医療保険
- その他
国民健康保険に加入していて、年末調整を受けていない場合などはここで申告することで控除を受けることができます。
いずれも該当しない場合はスルーしてOKです。(私も該当していません)
小規模企業共済等掛金控除(iDeCoなど)の入力
iDeCoや企業型DCなどをやっている方はここから入力していきます。
iDeCoは国が勧める老後資金を自分で運用する制度です。やっているだけで節税になります。
まだやっていない方は今すぐ始めることを強くおすすめします。
どのような制度か知りたい方はこちらをご確認ください。
こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。 これまでiDeCoに関する記事を書いてきたので、一度まとめたいと思います。 これを読むことでiDeCoのメリットや、どうして始めるべきかが理[…]
iDeCoをやっていると10月ごろに「小規模企業共済等掛金控除証明書」というハガキが届きます。
この「小規模企業共済等掛金控除証明書」が手元にある方は用意してください。
メインの勤務先に年末調整の書類と一緒に「小規模企業共済等掛金控除証明書」を提出してる場合はここでの入力は不要です。
iDeCoなどをやっている方は+マークをタップして入力を進めてください。
- 「小規模企業共済等掛金控除の入力」を確認する
-
こちらのハガキを用意します。昨年の10月ごろに自宅に届いているはずです。開くとこのようになっています。ハガキの「合計金額」を該当箇所に入力します。
入力が終わったら「次へ」をタップ。iDeCoは払った掛金がすべて控除額されます。
確認したら「閉じる」をタップ。メイン画面に戻りました。これで入力は終了です。データの保存をお忘れなく!
生命保険料控除の入力
生命保険・介護医療保険・個人年金保険に加入している場合、「生命保険料控除」を受けることができます。
加入していると10月ごろに「生命保険料控除証明書」というハガキが届きます。
この「生命保険料控除証明書」が手元にある方は用意してください。
該当する保険の数だけハガキが届いてるはずです。
メインの勤務先に年末調整の書類と一緒に「生命保険料控除証明書」を提出してる場合、源泉徴収票に生命保険料控除の金額がすでに記載されているはずです。
その場合はここでの入力は不要です。
生命保険料控除を入力する方は+マークをタップして入力を進めてください。
- 「生命保険料控除の入力」を確認する
-
xmlデータがなければ「生命保険料を入力する」の⊕マークをタップ。こちらの見本を参考にハガキの内容を入力していきます。ハガキの枚数分だけ入力します。
すべての入力が終わったら「入力内容の確認」をタップ。確認画面で確認したら下までスクロールして「次へ」をタップ。控除額が表示されます。
控除の上限は最大40,000円×3=12万円です。
(最大にするには一項目あたり8万円以上の保険料が必要)メイン画面に戻ります。これで生命保険料控除の入力は終了です。データを保存っと。
地震保険料控除の入力
地震保険に加入している場合、地震保険料控除を受けることができます。
こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。 新築マンションを購入し、現在火災保険と地震保険について絶賛勉強中です。 火災保険については何となく方針が見えてきました。 […]
この「地震保険料控除証明書」が手元にある方は用意してください。
メインの勤務先に年末調整の書類と一緒に「地震保険料控除証明書」を提出してる場合、源泉徴収票に地震保険料控除の金額がすでに記載されているはずです。
その場合はここでの入力は不要です。
地震保険料控除を入力する方は+マークをタップして入力を進めてください。
- 「地震保険料控除の入力」を確認する
-
xmlデータがなければ「地震保険料を入力する」の⊕マークをタップ。こちらの見本を参考に証明書の内容を入力します。すべての入力が終わったら「入力内容の確認」をタップ。確認画面で確認したら下までスクロールして「次へ」をタップ。控除額が表示されます。
地震保険料控除の限度額は5万円です。メイン画面に戻ります。これで地震保険料控除の入力は終了です。データでも保存しておきましょう。
寄付金控除(ふるさと納税)の入力
昨年ふるさと納税した方は申告が必要です。
申告しないとただ割高な買い物をしたことになってしまいます。
ふるさと納税についてはこちらをチェック!
こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。 この記事では今までに紹介した「ふるさと納税」に関連する記事をまとめています。 この記事の内容 ふるさと納税に関する記事のまとめ […]
昨年ふるさと納税した方は+マークをタップして入力を進めてください。
- 「寄付金控除の入力」を確認する
- はじめに「寄附金受領証明書」を用意する必要があります。
ふるさと納税すると送られてくる紙です。この紙には
- 寄附金受領証明書
- 寄付者氏名
- 寄付金額
- 寄付日
- 自治体名
が記載されており、ふるさと納税した数だけ手元にあるはずです。
すべて用意し、自治体ごとにまとめておくとこの後の入力が楽です。日付はバラバラでかまいません。
xmlデータがなければ「寄付金を入力する」の⊕マークをタップ。見本のように入力していきます。いずれかをタップします。
同じ寄付先を入力する場合、自治体の選択が不要になるので時短になります。
すべて入力したら「入力内容の確認」をタップ。確認画面で確認したら下までスクロールして「次へ」をタップ。控除額が表示されます。
限度額を超えていなければ寄付金額-2千円になるはずです。メイン画面に戻ります。これで寄附金控除の入力は終了です。念のためデータを保存しておこう。
入力の確認
これで「支出に関する控除」の入力が終わりました。
念のため全体を軽く確認しておきます。
確認とデータ保存が終わったらページの下にある「次へ」をタップして「本人に関する控除」と「親族に関する控除」に移ります。
もう終わりは見えてきているので頑張りましょう!