【源泉徴収ってなに?】源泉徴収票の読み方をわかりやすく解説

  • 2019年12月21日
  • 2021年1月29日
  • 税金

こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。

年末に送られてくる「源泉徴収票」。

最近はウェブで確認できるようになったりと便利になってきています。

源泉徴収票には自分が受け取った給料などを確認することができ、確定申告には必須のマストアイテムです。

一年に一度しかお目にかからない源泉徴収票ですが、ここで一つ疑問が浮かびます。

 
ぶたぶた君
そもそも『源泉徴収』ってなんだ?

確かに「給与明細」は読めば意味が分かりますが、「源泉徴収」は意味がよくわかりません。

意味も分からずに大事なツールを使うのは危険です。

ということで、今回は「源泉徴収」が何なのかを紐解きながら、源泉徴収票の読み方を学んでいきたいと思います。

この記事の内容

  • みんなが嫌いな源泉徴収票の読み方をわかりやすく解説

源泉徴収とは

源泉徴収について考える前に、一度給与明細を覗いてみましょう。

いつも使っている研修医時代の給与明細です。

給与明細には大事な情報がつまっているので、読み方がわからない方はこちらの記事に目を通してみてください。

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給与明細の控除の欄には「所得税」と書かれた枠があります。

「控除」とは「差し引く」という意味でした。

私たちに支給されるお金から、勤務先は毎月所得税を一定金額控除しています。

何を隠そう、これが源泉徴収です。

源泉徴収:給与から所得税を天引きすること

 

私たちが給与を受け取るとき、金額に応じて所得税を支払う必要があります。

所得税は所得控除や税率によりその金額が決まりますが、その金額は決して小さくはありません。

一度に多額の税金を請求しないように、毎月少しずつ源泉徴収(給与から所得税を控除)されているというわけです。

一年間源泉徴収された合計を記載したものが「源泉徴収票」ということになります。

源泉徴収票を読んでみる

源泉徴収の意味がわかったので、今回のメインディッシュといきましょう。

手元に源泉徴収票がある場合は用意してください。去年のものでもかまいません。

なんだかいろんなことが書いてあります。

一見難しそうですが大丈夫です、気のせいです

大事なところだけしっかり読めればそれで十分ですので、おいしい(?)とこだけつまみ食いしていきましょう。

支払金額

いわゆる額面金額のことであり、勤務先から支給された給与の合計になります。

給与やボーナス、当直代や残業代など一年分の合計金額です。

年収を聞かれたらここに書いてある金額を言えばよいです。

支払金額=年収

勤務先が複数個所ある場合はそれぞれの支払金額の合計が年収になります。

(実際に口座に振り込まれた1年間の合計金額はさまざまな控除や税金によりもっと少ないです。)

通勤費や出張の交通費などは非課税であるため、支払金額には含まれません。

これらを支給されている場合、源泉徴収票の支払金額は給与明細の支払額合計12か月分よりも少なくなります。

源泉徴収票の払金額は給与明細の当月課税12か月分を合計した金額になります。

給与所得控除後の金額

給与所得控除とは、「サラリーマンも経費とか引いてあげようぜ」という粋なはからいのことです。

医者であれば白衣やスクラブを買ったり、参考書などを買ったりしますよね。

そういった仕事に関係する費用を年収に応じて一定金額控除し、税金を減らしてくれます。

給与所得控除の金額は計算方法が年によって異なるので、その年に合わせた計算をする必要があります。

勤務先が複数個所ある場合はその合計金額で計算します。

2019年の計算は次の表を用いて行います。(国税庁ホームページより作成)

ここで求められた給与所得控除額を支払金額から引いた金額が「給与所得控除後の金額」になります。

支払金額-給与所得控除=給与所得控除後の金額

そしてこの金額のことを所得といいます。

給与所得控除後の金額=所得

ぶたぶた君
年収から経費を引いた分が所得になるんだね

ごっちゃになりやすいところですが覚えておきましょう。

ちなみに確定申告の際は支払金額を合計して計算するので、源泉徴収票でここの金額を確認する必要はありません。

支払金額が660万円未満の場合は、上記の表ではなく「別表第五 年末調整等のための給与所得控除後の給与等の金額の表」で給与所得控除額が決まります。

非常に見づらいですが該当する方はこちらで確認してください。

所得控除の額の合計

続いて所得控除です。

所得から所得控除を引いたものが課税所得と呼ばれ、実際に所得税がかかる金額になります。

所得控除についてはこちらで詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

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勤務先が一か所で年末調整をする場合、勤務先に保険料控除証明書などを提出することで控除がカウントされます。

勤務先が複数個所であれば確定申告が必要なので、確定申告の際に自分で計算することになります。その場合ここの金額は変わるので、確定申告する場合は関係のない欄になります。

源泉徴収税額

はじめに勉強したのでここは大丈夫ですね。

12か月間給料から天引きされていた所得税の合計金額が記載されています。

つまり

源泉徴収税額=所得税額

ということになります。(厳密には所得税に復興特別所得税を加えた金額になるので、所得税額×2.1%を所得税額に加えた金額になります )

ちなみに所得税は課税所得に税率をかけて求めるのでした。

復興特別所得税も含める場合、表の税率に1.021かけた数値になります(33%なら33×1.021=33.693)。

年末調整をする場合は源泉徴収票で税金の計算が完結します。

計算してみると源泉徴収票の金額と一致するはずです。

ちなみに扶養家族が減ったりして所得税額が変更になった場合、毎月源泉徴収されていた所得税では所得税が多すぎたり足りなかったりします。

この場合はその差額が12月の給料で還付されリ追徴(追加で徴収)されたりする仕組みになっています。

確定申告をする場合は自分で申請するため、それぞれの勤務先で源泉徴収された所得税に応じて還付・追徴されます。

一般的に医者の外勤先は多めに源泉徴収している(と思う)ため、確定申告をすると還付金を受け取れることが多いです。しかし、足りなければ追徴されます。

 
ぶたぶた君
「確定申告すれば必ずお金が戻ってくる!」ってわけではないんだね。
覚えておこう。

まとめ

源泉徴収票を読み解いてみました。

簡潔にまとめると次にようになります。

 

 

 

 

難しい言葉が出てきたり、よくわからない表現をされると敬遠してしまいますが、仕組みさえわかってしまえば源泉徴収票なんてへっちゃらです。

特に確定申告をする場合は重要な知識になるので、少なくとも確定申告のシーズンにはおさらいして万全の状態を作りましょう。