貯金の考え方〜可愛い子には旅をさせよ〜

こんにちは、産婦人科医5年目のDeppです。

 

給与明細が読める(読影できる)ようになった今、いよいよお金を実際に動かすところまで来ました。

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今回から貯金の話をしていきます。

 

貯金といっても、ただ漠然とお金を貯めるだけではいけません。

目的を明確にするために、まずはお金の振り分け方を勉強していきます。

貯金は最も基本的であり、最も簡単なお金を増やす方法と言えます。

方法も大事ですが、一番大事なのは早く始めて継続することです。

方法によっては遅くなればなるほど損をすることになり、悪い機会損失につながってしまいます。

ただ学ぶだけではなく、できることをなるべく早急に始めていきましょう。

社会人になりたての方の参考にもなるかと思いますので、興味があったら是非読み進めてみてください。

この記事の内容

  • 貯金の考え方とやり方
  • お金を旅行させて成長させる方法

お金に住む場所を与える

みなさんは銀行口座をいくつ持っていますか?

一つしか持っていない方もいれば、いくつか使い分けている方もいるかと思います。

研修医時代の私は一つしか持っていませんでした。今は5つの口座を使い分けています(妻の口座も入れるともう少し増えます)。

銀行口座を多く持つのが偉いわけではありません。名前と印鑑さえあれば(ネットバンクならスマホのみで)誰でも無料で口座を開設できます。

ポイントは口座を使い分けるということです。

お金を「家」に向かい入れる

給料日になると、あなたが指定した口座に給料が入ります。

この口座をあなたの「家」とし、入ってきたお金を「子どもたち」だと思ってください。

新しい家族ができたあなたは嬉しいはずです。子どもたちも新しい自分の居場所にワクワクしています。

ここであなたには重要な義務が生じます。

子どもを育てる義務です。

育った環境が子どもの将来を決める以上、家でYouTubeやNetflixばかり観せていてはいけません。

可愛い子には旅をさせる必要があります。

お金の居場所を考える

現実の世界に戻ります。

あなたのお金はあなたのメインの口座(メインバンク)に振り込まれました。

厳しいことを言いますが、このメインバンクのみで貯金をするのは不可能です。

毎日ネット漬けの子どもは成長することなくすぐに家を出ていってしまいます。

銀行の役割

銀行の役割と聞いて何を思い浮かべますか?

お金を預けるところ。お金を借りるところ。いろいろありますが、忘れてはいけないのがお金を増やすところでもあるということです。

あなたが預けたお金を銀行はただ保管するわけではありません。銀行はそのお金を運用して増やしているのです。その一部があなたのもとに「利息」という形で戻ってきます。

バブル時代の普通預金の金利は2%だったそうです。100万円が1年で102万円になっていました。

それに対して今の金利は、私が利用しているメガバンク(大手銀行)の三井住友銀行を例に取ると、0.001%です(2019年8月現在)。

はい、打ち間違えていません。

0.001%です。

なんじゃそりゃ!

もう、なんじゃそりゃですよ。100万円預けても1年分の利息は10円です。うまい棒1本買えるかどうかの世界です。

メガバンクの普通預金金利はこんな感じです(2019年8月現在)。

三井住友銀行 0.001%
三菱UFJ銀行 0.001%
みずほ銀行 0.001%
ゆうちょ銀行 0.001%

 

これでは銀行を預けるところと認識しても無理はありません。

子どもを成長させるにはあまりにも退屈な場所です。

あなたも「自分の銀行名 普通預金 金利」で調べてみてください。私とそう大差ない数値が出てくるのではないでしょうか。

お金に旅をさせる

銀行の金利が低いことがわかりました。

ただお金を預けるだけであれば、お金をタンスに入れておけばいいことです。ATMの手数料を考えたらこっちの方が断然お得です(ちなみに私は何年もATM手数料を払っていません。いずれお話します)。

これに加え、最初に話したように一つの口座だけでは貯金はできません。

貯金をするにはお金に旅をさせるのが一番の近道です。

貯金ができない理由

答えは簡単です。

使ってしまうからです。

人間は相当強い意志がない限り、あればあるだけ使ってしまいます。研修医時代の私もそうでした。

貯金や節約の本に必ずこのように書いてあります。

「給料が入ったらまず貯金して、残りでやりくりする」

まさに王道であり、私も実践しています。

これに加えてもう一つ重要なことがあります。

「貯金は使いにくいところでする」

貯金用の口座を作ったところで、メインバンクと同じようにATMで引き落とすことができれば意味がありません。貯金箱を途中で開けてしまうのと一緒です。(みなさんも経験ありますよね?)

お金の旅行先の例を紹介していきます。

お金の旅行先

一口に旅行先と行っても、東京から大阪に行くのか、それとも月に行くのかでは訳が違います。

一般的には、お金は大きく3種類に分けると良いとされています。

  1. 日常生活用のお金(国内旅行)
  2. 緊急用のお金(海外旅行)
  3. 老後用のお金(宇宙旅行)

日常生活のお金(国内旅行)

文字通り、日常生活で必要になるお金です。この中には食費や家賃、携帯料金などが含まれます。

日常的に使うからには、ある程度使いやすいところの方がいいですよね。

メガバンクを含むメインバンクでもいいですし、ネットバンクもいい選択だと思います。

ネットバンクはメガバンクよりも金利がよかったり、振り込みやATM手数料も無料だったりするのでオススメです。

日常生活のお金

  • 普段使っている口座
  • ネット銀行

近場の旅行であれば、すぐに家に帰って来れます。ある程度フットワークを軽くしておくのがベストです。

緊急用のお金(海外留学)

すぐには使わないけど、何かがあったときのためのお金です。

何かというのは、出産や入院・急な引越しや自宅の購入などです。いわゆる貯金もここに含んでいいと思います。

すぐには使わないので、ある程度使いづらい方がいいですね。そしてできればお金が増えてくれるとありがたいです。

金利のいいネットバンクや定期預金(一定期間おろせないが金利がいい)、株や債権(国の借金の肩代わり)などがいいと思います。

緊急用のお金

  • ネットバンク
  • 定期預金
  • 株(NISAなど)

お金を海外留学させるイメージです。海外で成長してもらって、必要になったら帰ってきてもらいましょう。

老後用のお金(宇宙旅行)

若い方からしたら想像しづらいかもしれませんが、みなさんにも必ず老後は訪れます。

金融庁が老後資金は2000万円必要と発表したのも記憶に新しいですね。

少なくとも年金だけで老後を過ごすのが厳しいことは間違いなさそうです。

数十年先になるので、使いづらくてもお金がより増えてくれるのが理想です。

長期間で考えるのであれば、iDeCoやつみたてNISAといった投資信託、保険(個人年金や積立型終身保険)などがいいと思います。

老後用のお金

  • iDeCo
  • つみためNISA
  • 保険(個人年金や積立型終身保険など)

なかなか帰ってこれず、想像がつきづらい宇宙旅行のようなものです。毎月払っていることを忘れてしまうくらいの気持ちでお金に旅をさせましょう。

まとめ

貯金の考え方について説明しました。

  • 日常生活のお金
  • 緊急用のお金
  • 老後用のお金

このようにお金を旅行させるという基本を今回はおさえてください。

次回からはそれぞれの具体的な方法とコツを伝授していきます。

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