こんにちは、産婦人科医5年目のDeppです。
節約には自覚節約と無意識節約があり、前回は自覚節約についてお話ししました。
こんにちは、産婦人科医5年目のDeppです。 前回は出費を消費・投資・浪費に分類することについてお話ししました。 [sitecard subtitle=あわせて読みたい url=https:/[…]
今回はその片割れである無意識節約についてです。
無意識節約は始めるのが少し面倒ですが、始めてしまえばそのインパクトはすごいです。
早速始めていきましょう。
この記事の内容
- 無意識に節約できる「無意識節約」について
自覚節約と無意識節約
前回のおさらいです。
どちらも私が作った造語ですが、次のような意味で使っています。
- 自覚節約:日常生活で節約を意識しながらやりくりする
- 無意識節約:無意識のうちに勝手に節約する
自覚節約が意識して節約をするのに対し、無意識節約は読んで字の如く無意識に節約するためのスキルです。
無意識節約
答えは簡単です。
無意識に節約するシステムを作り、そのシステムの中で生活するのです。
無意識節約は出費の分類の中でも消費で威力を発揮します。
消費とは生きていく上で必要な出費のことでした。
食費や日常品代、光熱費や家賃が含まれます。
前の2つは工夫して自覚節約することができます。自炊するとかまとめ買いするとか。
光熱費も電気をこまめに消すといった方法で自覚節約できますが、目に見えないため実感がわきづらいです。
家賃に至っては、「今月は当直が多くてほぼ病院に泊まったから家賃が浮いた!」とはなりませんよね。
こういった出費(消費)を無意識に節約するのが無意識節約です。
一言で言うと、固定費を見直すということです。
固定費
毎月必ず引き落とされる費用のことです。家計簿を付け始めたのであれば、1ヶ月のうち何が固定費か確認してみましょう。
実家ぐらしを除けば、みなさんの主な固定費は
- 家賃
- 電気代
- ガス代
- 水道代
- 携帯代
になると思います。
こいつらの中に無意識節約のカモがいます。
細かいとこまでみると、インターネット代、Amazonプライム代、Netflix代、アプリの月額費やジム代、ゴルフレッスン代なども固定費に含まれます。
いずれもカモになり得ます。
それではカモ刈りにでかけましょう。
固定費を安くすれば、毎月必ず引かれる出費がそのまま節約になります。
1000円安くすれば年間1万2000円の節約です。
メガバンク普通預金の金利0.001%(100万預けて1年で10円)を考えると、これはめちゃくちゃでかいです。
具体例を紹介していきます。
適正な家賃の家に住む
あなたの家賃はいくらですか?
適正な家賃はおおよそ手取り金額の25%以内です。
それをオーバーしてる人は今すぐに引っ越してください。
すいません、言い過ぎました。
今すぐに引っ越さなくていいです。引っ越し代や敷金・礼金がかかりますからね。
ただし手取り金額25%までというのは本当です。
超えてなければいいですが、もし超えてたら次に転居する際は判断材料のひとつにしてください。
家賃は毎月必ず引き落とされます。1万円違うだけで年間12万円の節約になります。
無意識の節約です。
2万円なら24万円です。ハワイに行けます。
既婚者・共働きの場合は、旦那さんの給料の25%を目安にすることをオススメします。奥さんが産休で給料がなくなっても対応できるようにするためです。
家賃が25%以内なら、残りのパーセンテージは貯金に当てちゃいましょう(手取り25%が15万、家賃が13万なら2万は貯金に回す)。
家賃は安い出費ではありません。
だからこそ節約という眼で評価するようにしてください。
節約するためにわざわざ住みづらいところに住む必要はありません。職場から遠ければ通勤に時間を取られ、大切な時間の浪費に繋がります。ここでも投資と浪費を天秤にかけて吟味することを忘れないでください。
ガス・電気の契約を変える
電気市場は2016年、ガス市場は2017年から自由化されました。
それまで独占市場だったのが、自由化によってそうはいかなくなりました。ライバルに負けないようにサービスを向上させたり安くしたりしなくてはいけなくなったのです。
我々からしたらこれは節約の大チャンスです。
選択肢があるのであれば、お得なところを選ばない手はありません。
すいません、わかりません…
多くの企業が切磋琢磨して競っているため、それぞれいいところと悪いところがあると思います。
手始めにGoogleで「電気 比較」「ガス 比較」と検索してみてください。
様々な比較サイトが出てきます。自分の電気代・ガス代を入力するとどれくらい安くなるのかを確認できます。
注意してほしいのが、いくつかの比較サイトを利用するということです。
同じ情報を入力しても、提携している会社やポイント付加率、キャンペーンなどによって結果が変わります。むしろ同じになることはほぼありません。
また、地域によって会社の取り扱いが違うので、自分の住む地域との対応にも気をつけましょう。
いくつか比較したうえで決めるのがベストです。
私は東京電力→Looopでんき、東京ガス→レモンガスに変更しました。
変更は最初にネットを含む書類の手続きをするだけです。
勘違いしがちですが、基本的に工事はありません。
面倒くさがらずに動き始めましょう。最初を乗り越えればあとは無意識節約です。
近々引っ越しの予定があれば、そのタイミングでいいと思います。私も来年引っ越す予定ですが、その時はもう一度見直すつもりです。
携帯は格安SIMにする
これも非常に有効な無意識節約です。
一昔前に格安SIMが流行ってから、今でもテレビのCMを賑わせています。
格安SIMは大手キャリア(docomo、au、SoftBank)の回線を借りることでコストを削減し、利用料金を安くしてます。
mineo、UQ mobile、楽天モバイルといった多くの会社がありますね。
私は長年使っていたauからmineoに変更し、今は楽天モバイルを利用してます。
mineoと楽天モバイルの利用料金はあまり変わりませんでしたが、楽天モバイルは楽天ポイントで払えるので変更しました。おかげで現金で払う携帯代は0円です。
au時代は1万円弱だった携帯代は今では2000円ちょっとです。高めに3000円と見積もっても年間8万円以上の節約になります。
デメリットとして通信速度が遅いことが挙げられますが、私は特に困ったことはありません。通勤時間帯は少し遅いかな?と思うくらいです。
契約プランによって毎月使えるギガと値段が変わりますが、私は6ギガ/月でも毎月余って翌月に繰り越されてます。
家や職場にWi-Fiがあるならそっちをなるべく利用することでキガの節約もできます。
私のプランでは10分以内の通話は何度でも無料なので、電話・通信量コミコミで携帯代はいつも2140円(ポイント払い)です。
MNP(mobile number portability)を利用すれば電話番号はそのまま引き継ぐことができます。
電気・ガスと同様で、どこが一番オススメかは比較サイトなどを利用して自分にあった会社を探してみてください。
初期費用と手間はかかるかもしれませんが、長期的に見たら間違いなくお得です。
大体の場合はいつ変更してもお得ですが、大手キャリアの2年縛りが終わるタイミングなら解約料金が取られないので狙えるなら狙いましょう。
今後楽天が携帯キャリアに参入することになってます。楽天経済圏の重鎮としては目が離せません。さらに節約できそうならそっちへの変更も考えるつもりです。
水道代は無意識節約が難しい
水道代に関しては自由化されていないので残念ながら無意識節約は難しいです。
水道民営化の話が出ていますが、これにより安くなることを期待したいですね。高くなってしまう可能性もあるようですが…
無意識節約として私はamaneのシャワーヘッドを使っています。これにより少ない水量で普通にシャワーが使えます。
ストップレバーがついているのも何かと便利です。付け替えるだけなので設置も簡単です。よかったら是非。
無意識節約が難しいならあとは自覚節約ですね。水を出しっぱなしにしないとか。うちの奥さんはよくお風呂の栓を忘れてお湯はりをしますが、みなさんは気を付けてください。
その他の固定費を見直す
これまでに挙げたもの以外の固定費は個人差があると思います。
私の場合は保険料(生命保険など)、通信料(Wi-Fi、Amazonプライム、NetFlix、YouTubeなど)、教育費(保育園など)、ゴルフレッスン料があります。
保険料についてはいずれ詳しくお話ししますが、基本的に独身であれば保険は不要と思ってます。養う家族のために入る場合は最低限に抑え、無駄な特約はつけないようにしましょう。
その他は無意識節約の余地があるなら各々で介入してみてください。無駄に支払っている月謝があるならこれを機に解約しちゃいましょう。
まとめ
2回にわたって節約についてお話ししました。
無意識に節約するというよりも、無意識に無駄な出費を抑えていると考えてもいいかもしれません。
毎日の生活のなかで自覚節約に励むのもいいですが、節約効果が高いのは無意識節約です。毎日もやしばっかり食べるよりも絶対に効果があります。
多少面倒くさいと思うかもしれないですが、頑張るのは最初だけです。
重い腰は今すぐ上げて、みなさんも自分の無意識節約システムを回し始めてください。