iDeCoのしくみ〜やらない手はない嘘ではない〜

こんにちは、お金に詳しい産婦人科医5年目のDeppです。

 

みなさん気づいてますか?

増税の魔の手は刻一刻と我々のもとに忍び寄っています。→2019年10月から増税してしまいましたね。

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しっかり対策をしないと気付かないうちに税金は取られていきます。

少額だとスルーしてしまうかもしれませんが、塵も積もれば山となります。

私もそうですが、塵を気にしないほどお金持ちな人は多くありません。

むしろ金持ちほど塵を上手に回収しています。

 

脱税は禁忌、節税は第一選択

 

今回は節税対策として是非とも今すぐ始めておきたいiDeCoについて解説していきます。

iDeCoは早く始めれば始めるほど節税効果が高い制度です。

悩まなきゃいけないのは最初だけ。自分の将来のためです。

まずはiDeCoのしくみについて学んでいきましょう。

こちらではiDeCo関連の記事をまとめてます。

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この記事の内容

  • iDeCoの正体をわかりやすく解説

iDeCoってなに?

そもそもiDeCoってなんでしょうか。

一時期はよく耳にしたし、ネットの広告などでもちょこちょこ見かけます。

すばりiDeCoとは「個人型確定拠出年金」のことです。「individual Defined Contribution 」の略のことです。

 

うん、全然意味がわからない。

 

私もいきなり拠出年金やら聞きなれない横文字を聞かされても理解はできません。全くピンとこない。

私はこのように解釈しています。

  • 自分の年金は自分で用意しようぜ!
  • 貯めるお金は運用して増やそうぜ!
  • そのお金からは税金を引かないぜ!

ややフランクな気はしますが、間違ってはいないと思います。

 

そもそもiDeCoは未来の年金の雲行きが危ういから生まれた制度です。

私たちは通常国民年金と厚生年金(医師を含む会社員の場合)を払っているおかげで老後に年金を受給できることになっています。

しかし、ニュースでもよく言っているように年金だけだと暮らしていくのは厳しいです。普通の暮らしは到底できそうにありません。

国もそのことに気づいており、年金とは別に自分で老後資金を用意する制度を作りました。

 

これがiDeCoです。

 

国としてはなんとか個人で老後資金を調達してほしいので、iDeCoに数々のメリットを埋め込みました。

もちろん合法であり、国が勧めている以上使わない手はありません。

 

お得な制度なのに利用していない人が多すぎる。実に惜しい。

 

どのようなシステムなのかを説明していきます。

企業型確定拠出年金

個人型確定拠出年金(iDeCo)と似たものに企業型確定拠出年金というものがあります。

個人型は個人が支払い(拠出)を行うのに対し、企業型は企業が支払いを行ってくれます。

誰が支払うかは異なりますが、自分で運用するという意味では同じです。

また、企業型は企業によって導入しているかどうかが異なるので、わからなかったら事務の人に聞いてみましょう。

企業型については今回は触れません。悪しからず。

iDeCoの仕組み

iDeCoでは毎月決まった金額(掛金)を支払って(拠出して)運用します。

お金の旅行先としては宇宙旅行(老後用のお金)に分類されます。

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運用とはお金に働いてもらうことであり、運用方法として投資信託・定期預金・保険商品があります。

 

定期預金は一定金額を貯めていくことです。銀行に預けるのと同じなので、お金が増えることはほぼありません。むしろ加入時にかかるコストや毎月の口座管理手数料を考えるとマイナスになります。

節税という意味でコストの元は取れますが、運用という意味ではあまりおすすめしません。

 

保険商品は多くが積立年金(個人年金保険)であり、保険という形で運用します。運用といっても定期預金と金利はあまり変わらずお金を増やすには向いてなさそうです。

むしろ満期前に中途解約(ほかの商品に買い替えるなど)すると解約控除が引かれるためマイナスになってしまいます。個人的にメリットは見出せません。

 

定期預金と保険商品は元本保証型という分類になり、仕組みを理解していれば大幅に損することはありません。逆に言うと、お金が増えることもほぼありません。

基本的にリスクがないところでお金が増えないんです。

 

これに対して元本変動型に分類されるのが投資信託です。

長期間の運用を考えるなら投資信託を選択するのが賢明だと思います。

投資信託は株式の運用になるので、初めに株について簡単にお話します。

株式投資

 

株式投資とは株式が安くなった時に買い、高くなった時に売ることで利益(キャピタルゲイン)を得る投資方法です。(厳密には配当金(インカムゲイン)などもありますが今回は割愛します。)

星の数ほどの株式会社が存在し、どの株式を買うかはあなた次第です。上手く利益を得るにはしっかりと勉強・分析・比較する必要があります。

 

ここであなたは100万円渡され、自由に株を買っていいとしましょう。

車が好きなあなたは、愛車の会社の株を100万円分買いました。

株価は1か月後に3倍になり、そのタイミングで売ったあなたは200万円の利益を得ました。

大成功です。あなたは投資家に向いているかもしれません!

 

ただし毎回こうなるとは限りませんよね。

自信がついたあなたは手に入れた300万円で自分の好きなビール会社の株式を買いました。

すると株価は大暴落。1か月後の株価は6分の1にまで落ち込み、あなたは泣く泣く株を手放しました。

結果的に手元に残ったのは50万円。元金の半分です。

 

極端な例でしたが、特定の株式に絞り込むのはリスクを伴います。

上手くいけば利益は大きいけど、失敗すれば損失も大きい。まさにハイリスク・ハイリターン。株を敬遠してしまう理由の一つです。

 

ここで有効なのがリスクを分散するということです。

 

全財産を特定の株に集中させるのではなく、いろいろな株を少しずつ買ってみた場合はどうでしょうか。

例えば車、ビール、服、携帯、食料品会社の株を20万円ずつ買ったとします。

1か月後の株価はこうなりました。

ビール株はマイナス、服株は不変ですが、そのほかの株がプラスになりトータルで125万円。25万円のプラスです。

仮に携帯株が10万になったとしても5万円のプラスになり、マイナスになることは免れます。

単独の株を買うほどのインパクトはないかもしれませんが、その分損失も少なくすることができます。

 

これがリスクの分散であり、投資の世界では「同じかごに卵を盛るな」という格言があるくらい有名な投資法です。

同じかごだと落としたら全部割れるけど、かごを分けておけば1個くらい落としても他のかごは無事ですからね。

 

リスクをコントロールするなら分散投資はおすすめです。

「すべての卵を同じかごに盛る」のはもっと投資の知識がついてからにしましょう。

初心者は初心者らしく分散投資です。私もそうしてます。

 

分散投資を始めたいけど、株は安くありません。

銘柄にもよりますが、日本株は基本的に100株単位で売買するため1種類購入するだけでも十万円単位、中には100万円以上もざらにあります。

とてもじゃないけど手が出しやすいとは言えません。

その中から今後成長しそうな株を探すのは片手間になせる業ではないです。

 

ここで登場するのが投資信託です。

投資信託

投資信託は上で説明したような作業を少額からプロにやってもらおうというシステムです。

投資信託を購入するとそのお金はプロの手に渡り、集まった資金で幅広く運用してくれます。

プロは投資の専門家なので、私たちは頭を使うことなく分散投資ができるわけです。

少額から購入することができるので多大な資金を用意する必要はありません。1000円でもさまざまな企業の株式を保有することができます。

 

しかしプロだからといって常に利益を上げることができるわけではありません。

そんなファンド(投資信託の商品)があればみんな買います。

基本的にどんな株価も上がったり下がったりを繰り返します。

上がり続けることもなければ下がり続けることもありません。

 

ただし、世界が滅びない限り長い目で見ると経済は右肩上がりです。少なくとも今まではそうでしたし、文明が進化し続ける限りは今後もそうでしょう。

こう考えると長期間運用するのであれば投資信託はいい選択肢といえます。仮に30年運用すれば、上がったり下がったりはあるかもしれませんがじわじわと上がっていくはずです。

最終的にプラスになってくれればいいんです。途中経過はさほど重要ではありません。

 

投資信託には信託手数料と呼ばれる手数料がかかる(プロはボランティアではない)ので、手数料を気にしながらファンドを選ぶ必要があります。

また投資先が国内なのか海外なのか、株なのか債権なのかといったファンドごとの特徴もあります。

これらを吟味するのは私たちです。しっかり考えたうえで自分にあったファンドを探してください。

ファンドの選び方については後日勉強しましょう。

まとめ

iDeCoの仕組みは何となくわかったでしょうか。

今回は仕組みについて解説しました。今後iDeCoの節税効果とファンドの選び方についても説明していきます。

テーマは別ですが、株や投資信託はそれぞれNISA・つみたてNISAと関連しています。

お金を増やすツールとしてはこちらも極めたいところです。

そのためにも今回の内容はしっかりと頭に入れておいてください。

やるかやらないかはあなた次第。

やらない選択肢は知識を持ってからです。悪い機会損失はしないように。