こんにちは、お金に詳しい産婦人科医5年目のDeppです。
iDeCoシリーズの第3段です。
まとめ記事はこちら。
こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。 これまでiDeCoに関する記事を書いてきたので、一度まとめたいと思います。 これを読むことでiDeCoのメリットや、どうして始めるべきかが理[…]
今までは主にiDeCoのメリットを紹介してきました。
総合的にみたら有益であるのは間違いないと思いますが、いくつかの注意点を理解しておく必要はあります。
今回はiDeCoの注意点と疑問点について解説していきます。
iDeCoを開始する際はこれらをしっかりと理解し、その上で上手に活用しましょう。
この記事の内容
- iDeCoのデメリットについて
iDeCoの注意点①:60歳まで引き出せない
iDeCoは老後資金のための制度なので、60歳になるまでは原則受け取ることができません。
また、加入期間が10年以上でないと受け取れないという制約もあります(55歳から加入したら受け取りは65歳以降)。
これは注意点にはなりますが、デメリットではないと私は思います。
なぜならiDeCoはお金の旅行先としては宇宙旅行(老後用のお金)になるからです。(お金の旅行についてはこちらで説明してます。)
この場合、より使いにくい方が使ってしまうリスクを減らしてくれるため、むしろ好都合だと思います。
ですのでデメリットというよりもむしろメリットと言っていいかもしれません。
ちなみに加入できるのは60歳までなので、加入期間10年以上ということも踏まえると早めの加入が推奨されます。
iDeCoの注意点②:掛金の上限がある
以前の記事でも解説しましたが、iDeCoで運用できる金額(掛金)は人によって上限が決められています。
自分がどこに当てはまるかわからない場合は事務の人に聞いてみましょう。
老後資金に当てたいお金が余っていても、限度額を超えてiDeCoに使うことはできません。
こればっかりはデメリットかもしれませんが、逆にいくらまで使うか頭を悩ませる必要がないのはメリットです。
また、掛金は5000円から1000円単位で設定することができます。
節税と言う意味では上限金額いっぱいまで利用する方がいいですが、予算的に厳しければ安めに設定できるので覚えておきましょう。
iDeCoの注意点③:手数料がかかる
iDeCo口座を開設すると、加入時と月々の手数料がかかります。
最低限の手数料は加入時2777円(国民年金基金連合会手数料)、月々167円(国民年金基金連合会+資産管理サービス信託銀行手数料)です。
これにプラスして金融機関ごとの手数料がかかる可能がありますが、SBIやマネックス、楽天証券などは追加の運用管理手数がかかりません。
無駄な手数料はかける必要がないので、追加の運用管理手数料がかからない証券会社を選ぶことをおすすめします。私はSBI証券を利用してます。
開設直後から手数料は引かれるため、開設時の金額が掛金より少なくても驚かないようにしてください。
投資信託の場合はこれ以外に信託報酬という手数料(運用してくれるプロに支払うお給料)がかかりますが、これはiDeCoに限ったことではありません。
投資信託の商品を選ぶ際はこの信託報酬を安く抑えることがカギになってきます。別の機会でお話しします。
iDeCoの注意点④:受け取るときは税金がかかる
iDeCoでの運用は非課税ですが、いざ運用したお金を受け取る際は税金がかかります。
前回の記事で説明しているのでここでは省きますが、工夫することで税金を抑えるか0にすることができます。
受け取る際は最も自分に合った方法を探しましょう。
iDeCoの疑問点:会社が倒産したら?
iDeCoでの運用は長期間になることが予想されます。
ここで心配になるのが、証券会社や投資信託会社が倒産してしまった時です。
今は大丈夫でも、10年後になったら経営が破綻する可能性もあるかもしれません。
考えただけでも恐ろしいですが、結論から言うとそんなことは絶対にありません。
投資信託の場合、私たちが支払う掛金は信託銀行と呼ばれる機関で管理されます。
信託銀行では顧客の資産を分割管理することが法律で決められているため、たとえこの信託銀行が倒産しても私たちのお金は必ず守られます。
証券会社や投資信託会社はあくまでも窓口に過ぎず、実際のお金の管理はより安全な信託銀行が行うのです。
定期預金の場合は通常の銀行と同様でペイオフという制度が適応されます。銀行が破産しても1000万円+利息分は守られます。
保険商品の場合は、保険会社が破産しても9割までの資産は守られます。
以上から私たちのお金が全くなくなることはありませんが、倒産が心配なら投資信託を選ぶのが賢明かもしれません。
まとめ
iDeCoの注意点と疑問点について解説してみました。
- 60歳まで引き出せない
- 掛金の上限がある
- 手数料がかかる
- 受け取るときは税金がかかる
- 万が一証券会社や投資信託会社が倒産してもお金はゼロにはならない
内容をしっかり把握できていれば、デメリットもメリットに変わり得ます。
今回の内容を理解した上でiDeCoを始めましょう。