こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。
最近楽天のお買い物マラソンで本を何冊も買ったので読書がはかどってます。
ちょっと遅めの読書の秋です。
今回紹介するのはこちらです。
恒例の「カバーなし所見」はこちらです。
なんだか漢文の本みたいですね。保険の本とは思えない…笑
タイトルを見てわかるとおり、保険の本です。
この著者の本は以前も読んだことがあると買ってから気づきました。
こちらの本です。
ぶっちゃけどちらも内容は似てます。
読むならどちらかでいいと思いますが、今回紹介する方が新しいので情報が新鮮です。
量も抑えられているのでどっちか読むならこれから紹介する方をおすすめします。
レビュー
著者である後田亨さんは保険に関してはかなり辛口です。
もともと保険会社で仕事をしていたため、内部事情についても書かれています。
この本で言いたいことは、「保険は入らなくていい」ということです。
どうして入らなくていいかが事細かに記されています。
特に保険会社やファイナンシャルプランナー(FP)が勧める商品はダメですね。利益相反ありありです。
以前紹介したこちらの本でも書いてありました。つくづく「そうなんだな」と思いました。
本書は後田さんと(我々のように)保険に無知な中村さんというライターの会話形式で進行します。
保険に入ったほうがいいのか迷っている中村さんを後田さんが諭すシナリオです。
時々一回では理解できないような内容も含まれますが、全体的にわかりやすく解説されています。
取り上げられているのは
- 生命保険
- 医療保険
- 貯蓄型保険
- がん保険
- 個人年金保険
- 学資保険
などです。
読めばわかりますが、いずれも不要です。
後田さんはどれにも入ってないとのことです。
個人年金保険や学資保険といった商品は今後の経済状況や物価がどうなるかわからない未来を目標にしており、必ずしもプラスになるとは限らないんだなと思いました。
子供の頃は自販機は100円だったのに今は120円ですからね。20年後はいくらになってるのかしら。
こういった保険を買うくらいなら自分で運用なりしてやりくりしたほうがよさそうです
医療保険については本当に入る意味がないと改めて思いました。日本は健康保険が手厚いので、民間保険に頼る必要は全くないと言っても過言ではないと思います。
貯蓄型保険は満期まではマイナスなので、入る必要はないとされています。
保険は入るなら特約がない最低限で、なおかつ掛け捨て型が推奨されています。
保険の本来の必要性と意味を理解すれば当然のことかもしれません。
保険は万が一に備えるものであり、もとをとるためのものではないですからね。
目からウロコだ。
最後の方には入るか検討してもいい保険が紹介されています。
具体的な商品名も記されているので、保険の加入を検討している人は要チェックです。
結婚や出産でライフスタイルが変わった方は読む価値があります。
子供が大人になるまでの期間だけは最低限の保険に入る方がいいかもしれません。
大黒柱である自分が働けなくなったり死んでしまったときのためです。
独身の方は保険はいらないと思いますが、不安なら読んでみてください。
たぶん「入らなくていいや」ってなります。笑
すでに保険に加入している人も読むことをおすすめします。
私はまだマネーリテラシーが貧しかった頃にFPに勧められた保険に迷いなく加入しました。
早期解約すると返金額が減るのでためらっていましたが、この本を読んで思い切って解約することにしました。
戻ってこない分は勉強代です。30万円くらいですかね。もやもやするくらいなら安いもんです。
保険が悪とは思いませんが、お人好しが善意で販売しているわけではありません。
私たちが払う保険料には販売者の利益も含まれているのです。
その利益がどれくらいなのかは実際に読んで自分の目で確認してみてください。
こんな人におすすめ
保険への加入を検討しているのであれば、本書のように批判的な目線で解説される本は読んだほうがいいと思います。
- 新たになにかしらの保険に入ろうとしている
- よくわからないまま入った保険に現在もお金を払ってる
- 保険の仕組みとその裏側が知りたい
当てはまる方は読む価値ありです。
本書では医師賠償責任保険については触れられていません。
医療裁判は億単位のお金が動くので、個人的に医師賠償責任保険は入ったほうがいいと思います。私ももちろん入ってます。
医師賠償責任保険についてはこちらの本で取り上げられているので、興味があれば読んでみてください。