【NISA見直し】なにが変わるのかわかりやすく解説

  • 2019年12月15日
  • 2020年12月13日
  • NISA

こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。

以前NISAが何なのかという記事を書きました。

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NISAは投資による利益が非課税になるおすすめな制度です。

そんなNISAの見直しが政府から発表されました。

特に変化があるのは一般NISAです。

どのように変わるのかわかりやすく解説していきます。

この記事の内容

  • NISAの見直しでなにがかわるのか

NISAのおさらい

NISAとは非課税で投資の運用ができる、国が認める制度です。

NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」があり、それぞれ上の表のような特徴があります。

詳しくはこちらで解説しているので確認してみてください。

さて、これらのNISAですが、それぞれ非課税で利用できる期限が決まっていました。

一般NISAは2023/12/31(ロールオーバーすれば2027/12/31)まで、つみたてNISAは2037/12/31までです。

この期間を過ぎてしまうと非課税枠として使えなくなってしまいます。

政府はこの期限の延長に加え、制度を変更すると発表したのです。

NISA見直しで変わること

今回の報告で一般NISAとつみたてNISAがそれぞれ変わります。

テーマは「安定した資産形成を促すこと」みたいです。

まずつみたてNISAですが、期限が5年延びることになりました。

2023年までにつみたてNISAの運用を始めれば、20年間フルで運用できるようになったということです。

まだつみたてNISAを始めてない人からしたらありがたい見直しです。

続いて一般NISAですが、投資できる期間が5年延長されることになりました。

2027/12/31まで投資できるようになったということです。

これは嬉しいことですが、延長された2024年からの5年間に関しては今までと制度の内容が変わります。

年間120万円であった投資枠が、年間20万円の「つみたて枠」と102万円の「投資枠」に細分化されることになりました。

 
ぶたぶた君
どういうこと…?

確かにちょっと何言ってるかわからないので詳しくは見てみましょう。

この新たな一般NISAのことを「新NISA」と呼びたいと思います。

新NISAとは

新NISAには、一般NISAにはなかった「つみたて枠」が導入されました。

「つみたて枠」はつみたてNISAと同じ考え方でいいと思います。

政府が選んだ投資信託から商品を選択し、定期的に購入して運用していくということです。

運用できるのは年間20万円なので、つみたてNISAの半分です。

そしてもう片方の「投資枠」ですが、こちらは現行の一般NISAと同じだと思います。

ただし投資できるのは年間120万円から102万円に減ります。

まとめてみると

新NISA=縮小版つみたてNISA+縮小版一般NISA

という感じですかね。

この「投資枠」ですが、「つみたて枠」を利用しないと使えないそうです。

今までは年間120万円を自由に投資できましたが、見直し後は「つみたて枠」で20万円利用して初めて102万円を投資できるようになるということです。

NISA見直しをどう受け止めるか

NISAの見直しが発表されましたが、一般的な評判は今のところあまり芳しくないようです。

つみたてNISAの運用期間が延長するのはいいと思いますが、新NISAに関しては制度がわかりづらくなったと言わざるを得ません。

銀行に預けるのではなく「安定した資産形成を促す」のであれば、もっとわかりやすくて初心者でも始めやすい制度にするべきではないでしょうか。

また、「つみたて枠」が導入されるわけですが、投資信託などでつみたて投資をするなら長期間の運用を前提にするべきだと思います。

つみたてNISAで20年間運用できれば比較的リスクを抑えて投資できると思われますが、新NISAで5年間だけつみたて運用するのはどうかと思います。

そもそも現行の一般NISAでも投資信託での運用はできますが、投資信託の運用を考えるのであればつみたてNISAを選びますからね。

恐らく私は新NISAで運用を続けますが、今後も制度が見直されて改善されることを期待せずに待ちたいと思います。

まとめ

NISAの見直しについて解説してみました。

今まで一般NISAで運用してきた人にとっては微妙な見直しになってしまったと思います。

つみたてNISAについては期間が5年延長したというメリットしかないので、逆にいうとつみたてNISAで運用した方が無難なのかもしれません。

今後もNISAの動きには注目していきたいと思います。