こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。
今回新築マンションを購入しました。
「持ち家か賃貸か」という議論はお金関連の書籍で引っ張りだこの話題ですが、「絶対にこっち!」という結論は出づらいです。
若いうちは生活スタイルが変わりやすいので賃貸の方がよさそうですが、住宅ローン控除を利用することと、いずれは賃貸に出すことを考えて購入を決めました。
家を買うとその手続きの多さに狼狽します。
印鑑を何回押したことか。
そんな手続きの中に「火災保険地震保険」という項目も含まれます。
普段の仕事に加えて家の購入手続きを進めつつ、さらに保険のことを考えないといけないのは正直面倒です。
いっそのこと契約時に勧められた火災・地震保険に加入してしまおうかとも思いました。
しかし、そうするわけにはいきません。
保険は安い買い物ではないので、必要なものを最低限に抑えるべきです。
そして勧められる商品は基本的に選ぶべきではなく、疑ってかかるべきです。
利益相反大ありなので。
今回は火災保険について、私が調べた結果と具体的にどのように選んだかを詳しく解説していきたいと思います。
この記事の内容
- 火災保険の考え方
- 火災保険を選ぶ時の注意点
保険を選ぶときの基本
まずは「保険」について簡単におさらいしましょう。
保険とは
自分では対処できないほどの経済的ダメージを救済する制度
であると言えます。
基本的にはめったにおきない万が一の事態に備えるために加入します。
なので私は経済的に対応できる範囲の「万が一」に対しては保険は不要だと考え、勧められるがままに入っていた保険を根こそぎ解約しました。
こちらの記事にまとめているので、興味がある方は読んでみてください。
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ということで恐らく誰もがするであろうように、火災保険と地震保険についてGoogle先生で調べてみました。
そこでわかったのが、とにかく販売業者や利益相反がありそうなサイトがほとんどであるということです。
こういったサイトは保険の基本情報などを調べるにはいいですが、加入を促すような情報はシャットアウトするべきです。
実際に保険に加入したり保険料を受け取った人のブログや、保険に対して否定的なサイトをメインに調べてみました。
火災保険
住宅ローンを組む場合、ほとんどの場合火災保険への加入は必須の条件になります。
ですのでここは特に力を入れて調べる必要があります。
どのようなことを知っておくべきなのかまとめてみます。
火災保険の種類
火災保険と言うくらいですから、「火災に対する保険」であるということはわかります。
ですが実際はそれだけではなく、そのほかの災害や損害に対する保険も含まれます。
どのようなものがあるかみてみましょう。
- 火災、落雷、破裂・爆発
火災保険の大本です。火災が起きた時に保険金を受け取ることができます。
落雷、破裂・爆発は基本的に自動的に含まれます。
日本には「失火責任法」とう法律があります。
過失がなければ火元は賠償責任を負わなくていいという法律です。
つまり自分の家が火事になって隣家も燃えた場合、わざとでなければ責任を問われないということです。
逆に隣家の火災で被害を受けても隣家に責任は問えないので、自分で何とかしないといけません。
火災保険は隣家の火災による被害は保証してくれますが、隣家への火災は保証してくれません。
- 風災・雹災・雪災
台風や雪・雹といった自然災害で被害を受けた時に補償を受けることができます。
- 水災
台風や豪雨で浸水した場合により被害を受けた時に補償を受けることができます。
- 水漏れ
漏水などによる水濡れの被害に対する補償を受けることができます。
- 物体の落下・飛来
建物外部から物体が落下・飛来してきたことで受けた被害に対して補償を受けることができます。
- 騒擾(そうじょう)
群衆が暴れたことによる破壊で受けた被害に対して補償を受けることができます。
- 盗難
強盗や窃盗によって盗難・損傷・汚損を受けた場合に補償を受けることができます
- 破壊など
上記以外の偶発的な破損事故(子供が窓を割ったなど)に対して補償を受けることができます。
「火災、落雷、破裂・爆発」は基本となる補償であり、それ以外は自分でつけるかどうか選びます。
補償の対象
被害を受けた時に補償を受ける対象は「建物」と「家財」があります。
「建物」は文字通り建物のことであり、建物に付帯していて動かせないものです。
「家財」は家具などの建物の中にあり動かせるものです。
この中から「建物のみ」、「家財のみ」、「建物+家財」の3パターンから補償を選びます。
住宅ローンを組んだ場合は「建物」の補償は必須になりますを
保険料の支払い方法
保険料の支払いは1年ごとから長期一括(最長10年)などから選択することができます。
基本的に長期である方が保険料は安くなります。
保険金額
実際に被害を受けた時に支払われる保険金の限度額です。
保険金額は建物の評価額できまり、災害を受ける前の状態に戻すための金額です。
その限度額以下の金額から自分で選ぶことになります。
算出方法は保険会社により多少違うようですがおおむね同じくらいになります。
家財に関しては評価額はなく、自分で自由に設定することができます。
その他の特約
火災保険に加入すると追加の特約(オプション)をつけることができます。
いくつか例を紹介します。
- 個人賠償責任補償特約(他人にケガをさせた時などに補償)
- 弁護士費用特約(弁護士を雇うときの補償)
- 類焼損害補償特約(火災による隣人の被害に対する補償)
- 建物電気的・機械的自己補償特約(建物の機械設備の故障に対する補償)
他にも保険会社によってさまざまな特約があります。
以上の内容から自分にあったかたちにカスタマイズします。
カスタマイズできたら最後に保険会社を選びます。
これに加えて地震保険に入るかどうかも考える必要があります。
Deppの火災保険の選び方
火災保険については最低限学ぶことができました。
それでは具体的にどうカスタマイズするべきか、私の考え方を紹介していきます。
まず私が購入したマンションの概要と家族構成はこんな感じです。
- 新築マンション
- 階数:15階
- 家族構成:夫婦+子供(2歳)
- 火災保険の種類
「火災、落雷、破裂・爆発」は基本となる補償であり、入らないといけないのでつけます。
「破損など」は子供がものを壊す可能性が高い(すでに1回DVDレコーダーを壊してくれました)のでつけてもいいかなと思っています。
そのほかはつけないつもりです。
- 補償の対象
「建物」は必須なのでつけるとして、問題は「家財」です。
「破損など」をつけるのであれば、子供が壊すのは主に家財だと思うので、「破損など」をつけるのであればつけようと思います。
- 保険料の支払い方法
保険を見直す必要がないように現在しっかり火災保険について調べて検討しています。
なのでずっと同じ保険を使い続けると考え、最も安くなる10年の長期一括にしようと思っています。
- 保険金額
正直ここが一番難しいです。
「建物」の保険金額については、限度額に設定するのかそれ以下にするのかということになります。
貯金で賄えそうな金額を限度額から引くというのもありだと思っています。
これに関しては金額を変えることでどれほど保険料が変わるのか確認してみようと思います。
あまり保険料が変わらないようであれば限度額に設定しようと思います。
「家財」については自分で設定できるので自由度が高いです。
保険会社のホームページで家族構成をもとにした簡易評価表を確認すると、私の家族構成では790万円でした。
要は家にあるものが全部燃えた場合に買いなおすための総額ということです。
本当に790万円もかかるのでしょうか。
ここは今持っているものの総額ではなく、買いなおすときに必要になる金額をざっくり計算してみたいと思います。
洋服、靴などの衣類やタオル | 20万 |
テレビ、レコーダーなどのAV機器 | 30万 |
ソファー、机、椅子など | 20万 |
テレビ台、タンスなど | 20万 |
レンジ | 10万 |
冷蔵庫 | 10万 |
炊飯器や電気ケトルを含めた調理用品 | 10万 |
ベッド、寝具 | 10万 |
洗濯機 | 10万 |
エアコン | 20万 |
カーテン | 10万 |
パソコン | 20万 |
その他日用品など | 20万 |
以上を合計すると210万円でした。
確かに今家にあるものの総額はもっと大きいかもしれませんが、火災といった被害を受けた時に元の万全な状態に完全に戻すとは思えません。
まずは最低限の生活ができればいいと思います。不要なものは買いなおす必要もありませんからね。
もちろん上のざっくり計算が絶対正しいとは思っていませんが、少なくとも790万円はいらないと思います。
また、地震保険をつけるのであれば、地震保険の保険金額は上限は家財の半額になります。
それも考慮して家財の保険金額は500万円にしようと思います。
これなら地震で被害を被っても先ほどの210万円をカバーできます。
- その他の特約
基本的に保険は最小限にするべきだと考えているので、特約はあまりつけたくありません。
しかし、ひとつだけ検討する余地があるのが個人賠償責任保険特約です。
個人賠償責任保険は誰かにケガを負わせてしまったり、物を壊してしまったときに支払うべき賠償責任を保証してくれます。
家族にも適応されます。そしてどうやら保険金が支払われる率が高いらしいです。
気を付けなくてはいけないのが、既にほかの保険でカバーされていないかです。
私の場合はカバーされていないので、この個人賠償責任保険特約だけはつけようと思います。
以上が私の見解でした。まとめてみます。
- 火災保険の種類:「火災、落雷、破裂・爆発」と「破損など」
- 補償の対象:「建物」と「家財」
- 保険料の支払い方法:長期一括(10年)
- 保険金額:建物 限度額;家財 500万円
- その他の特約:個人賠償責任保険
まとめ
火災保険の考え方についてお話ししました。
これに加えて地震保険の有無を検討し、最後に保険会社を選ぶ必要があります。
新居を購入するとただでさえいろいろとあわただしいのに、これに加えて保険のことを考えるのは本当に億劫です。
しかしここで妥協して高い保険料を払い続けたり不要な項目をつけてしまうのはナンセンスです。
是非火災保険を選ぶ際の生の声として参考にしてください。
こんにちは、お金に詳しい産婦人科医のDeppです。 新築マンションを購入し、入居日が1か月後を切りました。 初めての自宅購入なので正直ワクワクしています。 今週末に内覧会がある[…]